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自然から人類の歴史の中における企業ミッションを果たすために
~グローバル時代における「3つの革命論」と新産業革命の担い手として~

代表取締役所長 藤原洋

人類が、誕生してから社会が生まれ、我々の直面する企業経営の課題がある訳ですが、人類の誕生前の歴史も整理しておくと、約138億年前に宇宙が誕生し、約46億年前に太陽と太陽系と地球が誕生し、約40億年前に生命が誕生し、約700万年前に人類の祖先が誕生し、約20万年前に人類(ホモサピエンス)が、誕生したと考えられています。

次に、人類の歴史における大きな変化(革命)については、「3つの革命論(『5段階革命論』、『3段階革命論』、『4段階産業革命論』)」の視点が、存在します。

第1の視点は、伊藤俊太郎氏が、1985年に『比較文明』で述べたマクロレンジの『5段階革命論』で、約20万年の人類の起源から今日の人間社会の形成までを対象としたものです。すなわち、人類文化の歩みは、「人類革命」(祖先からホモサピエンスへの淘汰)、「農業革命」(約1万年以上前の栽培と飼育への転換による定住化)、「都市革命」(定住化の発展による都市の生成) 、「精神革命」(都市に人口が集中し、人間関係の複雑化に伴う「哲学」「倫理学」の創生)、「科学革命」(17世紀ヨーロッパに始まる世界の近代化)の5段階を経て発展したものとされます。「科学革命」は、現在進行形です。

第2の視点は、アルビン・トフラーが、1980年の『第三の波』で述べたミッドレンジの『3段階革命論』で、約1万5000年前の農耕の始まりから今日の情報化社会までを対象としたものです。すなわち、第一の波は、農業革命で、約1万5000年前から農耕を開始したことにより、それ以前の狩猟採集社会の文化を置換しました。歴史学で、本来使われる18世紀の「農業革命」とは概念が異なり、新石器革命、あるいは農耕技術の革命に相当します。第二の波は「産業(工業)革命」で、18世紀から19世紀にかけて起こりました。工業化により、それまでの農耕社会から産業社会へと移り変わりました。第三の波は、「情報革命」のもたらす、脱産業社会(脱工業化社会、情報化社会)です。トフラーは1950年代末にはこれを言いはじめ、多くの国が第二の波から第三の波に乗り換えつつあるとしました。「情報革命」は、現在進行形です。

第3の視点は、私自身も2010年に『第4の産業革命』で述べているミクロレンジの『4段階産業革命論』で、約300年の産業革命から今日のIoT/AI革命までを対象としているものです。2011年には、ドイツが『インダストリー4.0』を発表しました(これは、ドイツ工学アカデミーが発表したドイツ政府が推進する製造業のデジタル化・コンピューター化を目指すコンセプト、国家的戦略的プロジェクト)。すなわち、「第1次産業革命」(動力革命:紡績機械、蒸気機関、石炭製鉄)、「第2次産業革命」(重化学工業革命:内燃機関、発送電)、「第3次産業革命」(デジタル情報革命:通信、半導体、コンピュータ)、「第4次産業革命」(デジタルトランスフォーメーション革命:IoT、ビッグデータ、AI)です。「第4次産業革命」も、現在進行形です。

以上に述べた現在進行形の3つの革命論を継承するという前提で、その社会発展の担い手は、真のグローバル企業であると思われます。具体的には、第1革命論に基づく「科学革命」を前進させるには、科学の更なる発展を促し、最新の科学の成果を企業経営に取り入れることが求められます。また、第2革命論に基づく「情報化社会」の更なる発展を促すには、IoT/AI等の最先端技術に基づく第3革命論に基づく「デジタルトランスフォーメションの担い手となることが求められています。このような時代にあって、当社は、日本発の研究開発型企業であることの特徴を活かしつつ、親会社(Internet Research Institute Ltd)を科学技術大国のイスラエルに設立したメリットを最大限に発揮して、グローバル経済の時代において、文明スケールの視点に立った企業経営に取り組んでいく所存であります。

2019年6月
株式会社インターネット総合研究所
代表取締役藤原 洋